代償と結果の法則ブログ

こんにちは。
報道された情報や、出版された本の内容をもとに、自分の考察を交え、未来予測や、提言を行うブログです。

「松井知事」の心中の推測

この、「土人発言」問題に関して、本当の本質的な指摘が、目にするメディアから、見受けられないので、昨日の投稿を補記します。
まず、するべきは、発言の背景を知ることです。
・昨日も記載しましたが、日本国にとって、沖縄県に米軍基地を置くことは、国防上、必要であると、政府見解は述べています。
・過去の「成田闘争」や、「高速道路敷設による、土地区画整理」などを見ても、多くの国民の福祉に資する為に、一部の国民に犠牲を強いる例はあり、法律上も、大多数の国民の感情面も、やむなきという理解になっています。
・この考え方は、日本の良き文化である「滅私奉公」や、個人の一生なんて、たかが長くて100年程なのだから、その先、長く続く子孫達のために、役立つなら、身を挺することも厭わない美徳の文化(例は数多あるが、花岡青洲の妻など)がある。
また、子孫のことを思うと同時に、先祖に対しての畏敬の念を強く持つのが日本人である。
・何事に於いても、現代日本では「反対する自由」は、認められているが、公共の福祉(大多数の利益)と、バッティングした(利益がぶつかった)時は、公共の福祉の方が優先されるのである。つまり、強制力を働かされても、我慢して受け入れるのが、日本の民主主義なのである。
・仮に大多数の沖縄県民が沖縄県に、米軍基地を置くことに反対だとして、それを覆したければ、日本の沖縄以外の国民に対して、論理的に、合理的に、平和的に、沖縄以外にも分散した方が、国防上有益であるとか、負担とのバランス上、もっと考慮してもらえないか等と、冷静に、真剣に、訴えるほうが、有益なのではないかと考える。
しかし、現状は、そういう風には、私は見えない。
何故なら、反対派は、主に沖縄県の中で反対を叫んでいるからだ。
本質的に、沖縄問題を解決したいのであれば、政府を動かす。政府を動かしたければ、沖縄県以外の国民世論に訴えるしかないと私は考えます。
そうであるなら、何故、沖縄県の中で主に反対を叫んでいるのか?
東京や、大阪や名古屋に出てきて、本気で訴えるべきである。
それも、民進党や、共産党の方々でなく、力を持っている自民党の有力者に、単にお願いだけでなく、合理的に、何故沖縄県以外の方が良いのかや、分散案の方が、国益に資するのかを説明すべき。合理性がなければ、合理性を保てるように、知恵を絞るべき。
それが、建設的な反対運動である。
沖縄県内の基地周辺や、ヘリパッドの移設現場でわーわー、やーやー言っても、それこそ、動物的叫びである。
・何故、機動隊員は、あの発言をしたのかを推測する。
沖縄県警の依頼を受けて、安全対策の為に、派遣されたという目的は、当然理解していると思われる。
しかし、安全対策というが、何から誰を守る対策なのか?
例えば、テロ対策であれば、犯罪者であるテロリストが起こす不測の犯罪に対して警備する必要性は理解できる。
しかし、今回、誰を守るのか?沖縄県の一般人?普通の一般人は、ヘリポート移設現場にいないでしょ。だって、現場作業に関係ないから。じゃあ、移設作業をする建設労働者?
どんな理由があろうと、一建設作業員に反対派が暴力的行為を行うとすると、犯罪ですよね。じゃあ、ヘリポート移設をしてる、米軍関係者?自衛隊員?あり得ないですよね。
だって、彼らは、頑健な、闘うことに慣れた方々だから、機動隊員が守る必要はない。
じゃあ、誰から、誰を守るの?
恐らく、ヘリポート移設の反対を叫んでいる方々から、ヘリポート移設の反対を叫んでいる方々を守るために、不測の事態に備え、全国から、税金を使い、派遣されたのじゃないだろうか。機動隊員も、業務で派遣されたのであるから、俸給を貰う以上、また、強烈な縦社会である以上、上からの命令には絶対である。
そんな中、あの発言。なぜか。おそらく、発言をした彼だけでなく、殆どの機動隊員が、その派遣された業務に、「納得」いってなく、嫌々、仕方なく、派遣されたと感じていたのではないだろうか。それは、仮にも、人命を助ける職業である警察官は、当然、崇高な志を持って、それこそ、冒頭に記した、わが身を擲ってまでも、正義の為、平和の為に貢献することを、骨の髄まで叩き込まれた人間が、この「業務」は意味がない。したくない。と思わせるものがあったと考える方が、筋が通る。
決して、発言をした2人の機動隊員の性格や、考え方、資質の問題ではないと、私は思う。理由は、
①じゃああなたの周りで、沖縄県民から、迷惑を受けたことがある人はいますか?
②沖縄が琉球と呼ばれた時代、秀吉や薩摩に侵略されたことをもって、沖縄に対して差別意識を持っている方はいますか?
①に対しては、殆どいないと思いますし、②はもっといないと思います。
何故なら、②は、関ケ原が1600年だから、400年以上前の歴史をもって、今更、彼が歴史差別発言をする訳がない。
それを、一昨日のTBSは、歴史背景からの差別発言だ。などと放映していたが、よくそんなむちゃくちゃな理由を放映しているなと思った。
機動隊員が、差別発言をした理由は、大昔の琉球の時代のことや、未開の地であったことを今更、持ちだして差別したのではなく、彼は何歳か知らないが、おそらく28歳位ではないかと思うが、それなら、ここ5年~10年位の、沖縄県の態度や、基地反対グループに対しての違和感、嫌悪感が、あの発言を呼んだと、私は推測する。
何度も申し上げているが、私は、「反対の意思表明」をする権利を堅持すべきだと思いますし、権力側が常に正しいとも思わない。
だが、ここ数年の基地反対グループの行動は、建設的でないと思うし、合理的、効果的でないと思う。その非生産性の活動を指して、土人的行為(未開の地の者の行為)と彼が表現したならば、その表現力に対して、下手だとは思わない。
ただ、文明が劣った者、未開の地の者を指す「土人」という表現を、侮蔑的に、歴史的に日本本土より発展が遅れた沖縄県で使うと、誤解を生みやすい。
いや、現代においては、とにかく「土人」という言葉自体は、どのような文脈であっても使うのは適切でないのだろう。
私が、言いたいのは、機動隊員は、古い歴史的背景を基にして、「土人」という言葉を使ったのではなく、昨今の基地反対グループの面倒臭い行為に対して嫌悪感を抱き、どこかで知った「土人」という言葉を、相手に対しての売り言葉に買い言葉の中で、感情的に使ったのだろうということである。
そして、例えば、道路と敷地を隔てるフェンスがあったとして、そのフェンスに手をかけて登ろうとしている者に対し、フェンスに触るな。登るな。お前、泥棒か?と、警察官が発言したとしたら、それは、不適切な発言だろうか。
彼の意識では、恐らくこの程度だったのではないか。
ただ、言葉の語彙に関しては、結果的に不勉強だったと言わざるをえないかも知れない。
大切なことは、公務員であり、市民の安全を守る警察官が、差別的発言をしたという、矮小な問題ではなく、今の沖縄県の態度が国益を損ねているということであり、本気で基地問題をどうにかしたいなら、マスコミは沖縄県の味方をしているのだから、マスコミを使って、もっと沖縄県民以外の日本国民に対して、沖縄から基地をどけろという感情的な結果のワードだけを言うのではなく、合理的で全国民が納得できるような代案を発表すべき。そうせず、今のまま、ダラダラと従来の対応をするなら、この先もっと、ウチナンチューと、ヤマトンチューの精神的乖離が広がるのではないか。
日本国の一員でいるなら、決まったことに対して、潔く諦めるところは、諦めるほうが、精神的にも良いのではないかと思うのだが。
しかし、尾木ママや、上西議員は、「差別語」使っちゃだめだわよねーって、そんなこと誰でも肯定するし、当たり前のこと。彼らには、当たり前の事を公衆で発言することの恥ずかしさって、無いのでしょうね。
誰しも「共感」はしてほしいが、100%当たり前のことを話しても、共感は得られないと思うのだが。
彼らの子息や子女が喧嘩をして帰ってきたら、理由も聞かずに、「喧嘩はダメでしょ!」と言うのだろうか?