・昨日の、大阪府警の機動隊員の「土人発言」について、松井大阪府知事が話した記者会見の内容をNEWSで拝見し、私が思っていたことを100％代弁してくれた。と思い、溜飲が下がった。
私が、「土人発言」のNEWSに接したのは、昨日の夕方のTVのNEWSが初めてだった。
その時は、ああ、勢い余って、差別発言をしたんやな。
大阪府警か。やはり大阪は、良い悪いでなくて、他県との違いが際立つ県だなと、いう軽い印象だけだった。そして、その日の夜のTV。TBSだったが、同じ発言のNEWSをしていたが、なんと夕方のNEWSでは（どこの局かは、忘れたが）件の機動隊員の顔にモザイクが入っていたのに対して、夜のTBSでは、モザイクが外され、完全に顔がそのままで放映されていた。おまけにテロップで、発言が文字起こしされ、解説者も、事件の背景（差別意識があるということだけでなく、沖縄の基地負担の中身など）に言及することなく、上っ面の馬鹿げた、解決につながらないコメントを流していた。
恐らく、この問題は、「政治家」や、「報道人」にとって、禁忌に属する話題なのだと思う。論点整理する為に、端的にわかりやすくするために、短文をいくつか書きます。
・日米安全保障のため（日本と米国の国益のため）に、地政学的に沖縄に米軍を置く必要がある。
・沖縄県にとって、（沖縄県民にとって、）米軍基地は迷惑な存在である。
・国も（日本国民も）沖縄県に対して基地負担を強いている自覚があるから、沖縄県に対して特別な補償（地域産業振興費など）を拠出している。
・今回のヘリポート移設に対して、反対の意思表明をする自由が存在することは、認めるが、法治国家の日本において、現地で、反対運動をすることに、どれだけの実質的効果があるのかが疑問である。
・ヘリポート移設自体は止められなくても、反対をしているというNEWSをメディアに乗せることが目的か？わざわざ、全国から、安全対策のために、機動隊員を召集させても、
税金が掛かっても、自らの主張を通すために、公務の執行を妨害する。
・沖縄県や、沖縄県民の迷惑や、負担の存在を当然認め、理解する上で、強要するのは、沖縄県が日本国の一部だから、沖縄県民が日本国民だからである。
・日本国の一部だからこそ、統治に関して、日本国の法律に縛られるのは当然であるし、
日本国の国益の利益を受ける権利もあれば、日本国の国益のために、犠牲になる義務もあると考える。
・「公」のために、「個」は存在すると考える考え方は、美しいと思う。
・何故そこまでしなければ、ならないのかという意見もあるかも知れないが、極論、例えば、普天間基地周辺で住んでいる方で、基地があることに対して不満がある方は、引っ越しされたら良いと思う。引っ越し費用や、仕事や、種々の問題はあるでしょうが、それは、国と折衝して、妥協点を見出せば良いと思う。
・全体のために、一部が犠牲になったり、負担を強いられることは、良くある話。
・では、その全体（日本国）に所属するのが、嫌なら、沖縄県だけ、日本国から離脱する話しをしたらどうか。現実的に離脱するかどうかは、別にして、そのような議論が沖縄県側から出てこないのが、私は不思議である。
・沖縄県は、まず、県民投票をして、日本国に残るかどうかの判断を県民に問うべきだと考える。そして、
・日本国の一部として、日本国に残るのであれば、国政に関わることは、日本国民として、享受すべき犠牲も甘んじて受け、それに対しての補償も交渉して受ければ良いと思うし、決まったことは、粛々と進めるべき。反対したければ、次回の県民選挙の時に、反対をすればよい。
・日本国から離脱することが決まれば、当然、米軍基地問題に関しては、日本国は無干渉の立場を取り、米国と沖縄県が、平和的に交渉をすべき。

・松井知事の発言の話しから、大きく逸れてしまったが、昨夜のTBSの報道（モザイクを入れずに報道した事）に対して違和感を覚えなかった方に対して、私は、こう聞きたい。
彼は、有罪で起訴されたのですか？または、逮捕されたのですか？
今時、逮捕されても、顔出しを躊躇われるNEWSや、局が多い中、あの時間的な長さで、顔出しを、逮捕されていない中で行われたことは、完全にマスコミによる暴力であり、人権侵害以外の何ものでもない。発言事件を問題を追及する上で、一機動隊員の顔を出す必要は、全くない。何故なら、モザイクでも事実関係に変化はないし、彼を特定することは容易な上、公務員である立場上、逃げることも出来ないからである。
故に、松井知事がコメントした、彼も人間が出来ていなかった。だが、一機動隊員をこれだけ個人攻撃する必要があるのか、相手の集団も好き勝手なことを言っていたではないか。相手側は何を言っても良いのに、彼が一言を言ったことに対してのこの報道の対応は如何なものか、という内容は、まさに正論だと感じた。
この偏ったマスコミに対して、勇気を持って正論を話す政治家が、今どれだけいるか？