代償と結果の法則ブログ

こんにちは。
報道された情報や、出版された本の内容をもとに、自分の考察を交え、未来予測や、提言を行うブログです。

糖尿病1ー「概略」編。呼び名に異議あり!な程の怖い病気  

糖尿病とは? 現在、中国、インド、日本等、特にアジアの国々で増えている。
日本人は、糖尿病になりやすい体質を有している。


糖尿病患者数は、どれくらいいるの? 現在、世界の人口は、約60~70億人と言われているが、(検査を受けた方だけの人数が、世界で)2007年には、2億4600万人。
2025年には、4億~5億人とも、10億人とも言われており、世界中で増加中である。


糖尿病は、「国民病」とも言われている。
日本国内においては、糖尿病が強く疑われる人(1997年)690万人→(2007年)890万人
糖尿病の可能性を否定出来ない人(1997年)680万人→(2007年)1320万人。
合わせて、(1997年)1370万人→(2007年)2210万人


日本人の約5人に1人が糖尿病
糖尿病性網膜症のため、失明:3000人/年間    
糖尿病性腎症のため、人工透析:6400人/年間  厚生労働省「糖尿病調査研究」(1993年)、「国民健康・栄養調査」(2007年)より



★糖尿病であったと言われている有名人


・藤原道長(失明・皮膚潰瘍)→日本の書籍に掲載されている、最も古い糖尿病患者。
               背中にできものが出来ていたと言われている。


・織田信長(神経障害)
・田中角栄(下肢壊疽・脳梗塞)→政治家、元総理 
・大平正芳(心筋梗塞)→政治家、元総理
・小渕恵三(脳梗塞)→政治家、元総理
・村田英雄(下肢壊疽・肺炎)→歌手
・阪神タイガース 岩田投手(1型糖尿病)→プロ野球選手


★「血糖」を上げるホルモンは多数あるが、「血糖」を下げるホルモンは、「インスリン」しか存在しない!
理由は、人類史上、殆どの時代が、「飢え・飢餓」との戦いの時代・期間であったため、(人類誕生は、700万年前。飽食の時代がやって来たのは、やっと、数十年前のこと。この頃から、糖尿病が急増してきた)人間の体内の遺伝子が、「生きる・生き延びる」ために、「血糖」を上げることを重要視してきたため。


また、日本人は、農耕民族であった為、長い間、穀類中心の生活を行い、「インスリン分泌」が少なくてよい体質になった。
これに対し、欧米人などは、農耕・牧畜中心の生活を1万年以上続けていたため、(肉類や牛乳を多く摂取)インスリン分泌がたくさん必要な体質になった。


高脂肪食と、運動不足が糖尿病を激増させている。
★糖尿病とは、一言で言うと、「血管をぼろぼろにしてしまう病気」
持続する(慢性)高血糖によって特定される疾患である。



★2型糖尿病の病態
・遺伝要因
・環境因子 肥満・過食・飲み過ぎ・運動不足・ストレス・タバコ・
・加齢 
これらの原因により、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる)


解決法は、食事療法(カロリー制限)、運動療法、薬物療法がある。
睡眠は、6~7時間。少しでも体重を落とし、摂取カロリー以上、消費カロリーを使う(動く)か、消費カロリー以上のカロリーを絶対に摂取しない事(たくさん食べない事)


糖尿病患者は、平均寿命が短い。(男性は平均より、9.6歳短い)
★血糖コントロールによるリスク軽減
(HbA1c 1%低下によるリスク低減)は、糖尿病に関連した死亡・疾病ともに、21%減。心筋梗塞14%減、脳卒中12%減、細小血管症の障害37%減、白内障関連19%減



★血糖コントロール目標(熊本宣言 2013年)
HbA1c 7%未満。(本当は、6%未満が良い)


★HbA1cは、過去1~2ヶ月間の血糖コントロールの指標です。30を足すと、丁度、体温に近くなるので、体温に例えて覚えましょう。
例えば、HbA1cの値が9%なら、体温が39度ある状態と同じ位の危険度という認識。


★口周りの筋力と、体全体の筋力は、相関関係がある。
★食事療法で気を付けたいこと。
・野菜をしっかりと食べ、食物繊維をきちんと摂ること。
・早喰いは避け、ゆっくりと時間を掛けて食事を摂ること。
ゆっくり食べることで、満腹中枢を早く作用させる。血糖値の上昇が緩やかになる)
・肉・卵類が多い人は、野菜や魚もしっかりと食べ、バランスの良い食事を心掛ける。
(インスタント食品・ファーストフードは、出来る限り避けて)
腹七分目~八分目に慣れること。
・食べる順番を意識すること。(野菜→たんぱく質→脂質→炭水化物の順番で食べる)
・日本古来の食事を中心に。(砂糖と塩は、少な目の、うす味で食べる)


「朝・昼・晩」の食事の後に、歩くと、血糖値の低下に効果的。
(食後、すぐに動いても大丈夫!)
・1万歩以上は、いくら歩いても、効果は変わらないので、それ以上歩ける人は、坂道を歩くとか、筋トレしながら歩くとか、負荷を掛ける。(ストレッチも併用する)
1日あたり、10分だけや、20分だけの運動でも、体にとっては、バカにならない運動である。(これは、ウォーキングに換算すると、約2000歩に相当する)


・1週間で、150分の運動を行うと、HbA1cの値が約0.7%程度は改善することが、わかってきている。(0.7%は、薬1つ分に相当する。)


「運動」することで、「がん」の発症率が抑制できることが明らかとなってきている。
運動で予防できるがん・・大腸(結腸)がんは、ほぼ確実。
          ・・閉経後乳がん、子宮体がん は、ほぼ確実(IARC2002)


「糖尿病治療の目標」(日本糖尿病学会 糖尿病治療ガイド)
健康な人と変わらない日常生活の質(QOL クオリティオブライフ)の維持、
健康な人と変わらない寿命の確保。

血糖、体重、血圧、血清脂質の良好なコントロール状態の維持。
「治療」を途中で止めないことが大切!