代償と結果の法則ブログ

こんにちは。
報道された情報や、出版された本の内容をもとに、自分の考察を交え、未来予測や、提言を行うブログです。

「怒り」への対象を間違えていませんか?

今日、「橋下×羽鳥の番組」というテレビの録画を見ていて、あることに、気づいた。
一般人が、今、怒っていることは、何ですか?というインタビュアーの質問に対して、
「オリンピックの費用の問題」とか、何何とか、答えていたが、殆どが、メディアで流される問題(不祥事)を論って(あげつらって)いる。
だが、それらは、確かに解決すべき問題であるが、その問題の根本原因は、その問題の起因する構造上の問題であったり、決定権者の資質や、判断の問題(正確な情報かや、十分な情報量かや、情報分析の問題など)であったりする。
では、その根本原因に関係する人材である(決定権者である)国会議員や、都議会議員に注目したい。
そして、その政治家を選んでいるのは、誰ですか?という問いを投げたい。
何故なら、表層上の問題を大きく変化させる(改善できる・改悪できる)立場の人間、また、表層上の問題を作った立場の人間たちの一部、また、その問題を社会に告知できる人達の一部の人間は、「政治家」だと考えるからである。
その権力者である「政治家」を選んでいるのが、ご承知である我々、「有権者」である。

であれば、先にあげたメディアに登場するような問題に対して、どうしてこうなったんだ?早く改善しろと怒りの拳をあげる標的は、問題の当事者よりも、その上司である「有権者」に対してではないでしょうか?
皆さんは、例えばお店で、非常に腹が立った場合、不始末をしでかした従業員だけでなく、上司を呼べといいませんか?それは、腹が立ったから(お仕置きしてやろうという考え)だけではなく、こいつに言っても仕方ないわ。こいつでは、問題解決できないだろう。や、今後の将来を考えての対処として、こいつ(不始末従業員)にいうより、より影響力のある立場の者に、意見具申した方が、意味があると考えてのことではありませんか。
政治家にとって、一番、影響力のある者は?異論があるかも知れませんが、私は、「後援会・サポーター・支援者」だと思います。
では、その人達にとって、一番の影響力のある人達は誰でしょうか?
後援会や、支援者は、個人の場合もあれば、法人・企業の場合もあります。
その方々は、ほぼ皆さん経済活動をしています。
その人達にとっての、御客様は、一般人です。つまり、世論です。
私が言いたいことは、不祥事を現在抱えている当事者の政治家を糾弾するだけでなく、その政治家に投票した有権者に、怒りの矛先を向けることも必要だということです。
不祥事を起こした者に、その問題の解決を任せますか?
普通は任せませんし、対外的には、任せることを許されません。
任せないのであれば、違う者を選ぶと同時に、失敗した者を選んだ任命権者に、反省を促す必要があるのではないかという提言です。
何故、この提言をするのか。
現在、不祥事の問題の原因追究の矛先が、任命権者に向いていないからです。
不利益を被った有権者は、無能な当事者にばかり注目するのではなく、不利益をもたらした政治家を選んだ有権者にこそ、「怒り」を向けるべき。
何故か、そんな、不利益をもたらした政治家を選んだ有権者たちは、自分たちが愚かだったという自覚・罪悪感がない為、再び同じ愚行を犯すからです。
つまり、同じような無能な政治家を選び、不祥事はまた起きる蓋然性が高いと思われるからです。
最後に、メディアも保身のため、正論を流せない事情もあることを斟酌しますが、それなら、民主主義を止めたらどうですか?民主主義を維持するなら、きちんと啓蒙活動をして、国民の知的水準を上げて行かないと、富める者は、貧しくなり、貧しい者はより貧しくなり、本当の賢者だけが日本を捨てることになってしまうのではないかと危惧致します。