代償と結果の法則ブログ

こんにちは。
報道された情報や、出版された本の内容をもとに、自分の考察を交え、未来予測や、提言を行うブログです。

投資戦略-2016年 米国大統領選挙

ご存知の通り、2016年11月8日に、米国大統領選挙が行われた。
選挙結果については、周知の如くですが、今回は、投資家として如何に臨むべきであったかを、論じてみたい。
普段投資を常にしている投資家も、めったにしない投資家も含めて、投資家と呼ぶとする。今回のイベントに際して、その投資家達をいくつかのパターンに分類してみる。
①選挙結果がどちらに転ぶか判断がつかないので、スルーする人。
②普段は投資をしないが、4年に1度のイベントの上、世界に影響する選挙なので、昂揚感が発生し、株価に影響すると考え、投資を試みる。
米国メディアも、日本メディアも、殆どがクリントンの勝利を予測しているので、順張りしてみた人。
③日米メディアは、クリントンの勝利の予測報道しているが、米メディアの殆どは、クリントンの紐付きで、信用薄弱と考え、日本の大手メディアは、外国報道をそのまま流すだけの、能無しもしくは、左翼(日本の場合は、本来の反権力・革新という意味でなく、時代遅れ共産主義・盲目的護憲・ビジョンなき主権主義)団体と認識しているので信用ならない。
故に、選挙結果がどうなるか判断がつかないが、もし、クリントン候補が勝利の場合、事前予想では、一応クリントンとなっている上、オバマ路線の踏襲や、私的メール問題(私腹肥やし問題・違法な権力行使問題)はあるものの、大幅な現状変更を唱えるトランプが大統領にならなかったという安心感から、やや株価上昇が見込まれると考える。
しかし、もしトランプ候補が勝利した場合は、事前予想が余りにクリントン優勢と報じているので、その反動で、株式相場は大幅下落となる。


上記の、日米メディアのスタンスに関しての意見については、異論がある方もおられよう。しかし、クリントン候補、また、トランプ候補が勝利した場合の株価の動きに関しての予測は、一致していることと思う。
であれば、「投資家」ならば、どう行動するか。
前提として、基本的に蓋を開けてみなければわからない競技があるとします。
リスクとリターンの話をしたいのですが、


Aが勝つと予測する人が多い競技で、例えば、100万円Aに投資して、Aが勝つと110万円になるとする。
しかし、Aが勝つとBETして、Aが負けた場合は、100万円は、80万円になる。
逆にBが勝つと思い、BにBETして、Bが勝った場合は、100万円は120万円となる。

また、勝利確率の少ないBではあるが、Bが勝つと判断し、BにBETしたが、Bが負けた場合は、(確率的に順当なので)100万円は90万円となる。(順当だから大幅な減額にならないという意味である)

確率論の話として、勝った場合が10万円で、負けた場合が-20万円の場合、
これ、もしも、じゃんけんをするとして、同じ条件の場合、アナタ、じゃんけんをされますか?
じゃんけんの場合、あいこは関係なしとするなら、50%の勝利確率だから、勝って10万で負けて20万なら、普通は、勝負しませんよね。
でも、3回じゃんけんして、2回は、勝つ確率が高い場合、勝って10万円、負けて20万円ならば、如何ですか?
これでも、じゃんけんをすべきではないと思います。なぜなら、2回勝って+20万円でも、1回負けたら-20万円ですから、±0円。
100%の確率というものは、なかなか存在しにくいですから、2回本当に勝つかどうかは、わかりません。
この場合、勝利確率予想の信憑性がポイントとなりますが、今回、クリントン候補が勝つと予測し、順張りされた方は、Aの競技にBETされた方と同じ様な思考だと思われます。


逆にトランプ候補が勝つとBETされた方は、勝った場合、20万円で、負けた場合、-10万円。また、勝負は、3回勝負ではなく、1回勝負です。3分の1の勝つ確率でも、はじめの1回目で勝負がつくので、勝った場合は、20万円、負けた場合は-10万円です。


また、実際の選挙では、クリントン氏が優勢だとは、言われていましたが、前日まで、かなり拮抗した選挙戦でした。


もう1つの見方があります。頻度の問題です。
つまり、クリントン候補が勝利した場合の、100万円が110万円になるケースは(この場合の例えとして記載した100万円という数字は、分り易くするための数字であって、実際にもし、クリントン候補が大統領になっていた場合、ダウ平均や、日経平均は、10%もあがっていなかったと思います。おそらく、騰落率2~3%ではないでしょうか)、通常の取引の予想騰落率の範疇だということです。
であれば、万が一の可能性のある選挙期間中に、あまり美味しくない方にBETするのは、賢い選択とはいえません。
同じ騰落率であれば、不安定な日に、BETするより、より安定性の高い日にBETすべきです。
では、その逆です。もし、トランプにBETしていた場合(つまり、空売りしていた場合)
。結果論では、大きく儲けが出ました。しかし、私は、こちらもあまり賢い方法とは言えないと考えます。
何故なら、メディアの予測は信用ならないというのは、イギリスのEU離脱の例はあったにせよ、まだまだ実例が不足しているし、報道内容の数字以外のコメントや、イデオロギーに関しては、確信を持って一笑に付すことが出来るものの、今回の状況の中で、リスクより、リターンの方が大きいからと言って、信用ならないメディアが報じているからと言って、その逆張りをする程の強い根拠は見当たらない。と考えるのが妥当ではないでしょうか。
では、どうすべきであったのか。(当然、私見でありますが)
④「さやとり」をすべきである。
詳細は控え、考え方のみ記載致しますが、
(例えば)まず、7日に、現物で、トヨタを100万円分買うのである。そして、同じ7日に、日産を100万円分、空売りするのである。
そして、8日を迎える。
選挙速報のライブを見る。
もし、前日の報道通り、クリントンが勝つと、(接戦州の状況を見て)判断したなら、二日産の空売り分を買い戻すのである。
そして、トランプが勝つと、判断したなら、空売り分は残し、現物のトヨタを成り行きで売るのである。
次に、日本時間の午後14時45分になったら、残っていた、日産の空売りを買戻し、清算して利益確定。
更に、今度は、もう一度、トヨタの現物を14時50分に100万円分買い、日産を100万円分、空売りするのである。
(実際は、同じ金額でなくても、自信のある方の金額を増やしても良い)
そして、次の日を迎え、同じように、方向性が決まったら、合っている方の銘柄を、夕方まで残し、反対の目の方を、すぐに清算する。
そして、夕方になったら、残りの銘柄も清算する。
これが、一番クレバーな投資家だと、考える。
何故、これが、クレバーなのか?
リスクを最小限に抑え、リターンを安全にとれるからである。
実は、この「さやとり」の考え方は、玄人は、皆知っているやり方なので、自慢でも何でもないのですが、知らなかった方に対して、私のブログを読んで頂いた事へのお礼です。
それと、最近1つ知った情報があります。それも今時、知ってて当然の話でありますが、恥ずかしい話、私は知らなかったので記載します。「ツイッタ―検索」なるものである。
ツイッター検索で、大統領選挙当日に動向を検索すると、より正確で早い情報が得られるようです。
より正確で早い情報が得られるならば、より早い行動が出来るため、使わない手はないのではないでしょうか。
因みに、①~④のパターン別で、
②は勉強不足の上、欲だけ多い感じがします。失敗するケースが多いのでは?
次に①は、思考停止の感がありますが、投資家たるもの、実際はBETしないまでも、せめて机上では、BETしてみてはいかがでしょうか。
③は、考えてはいるが、不明の部分の範囲が明確でないものに、勢いで投資するギャンブル性が高いと思われるので、仮にたまたま利益が出たとしても、どこかで、損をする可能性があるのでは?
④は、情報とタイミングが命綱なので、無駄な動きがないようにしたい。
まだまだ、小生の登る山は、高いようである。